
近現代史 I「戦後史」(2007年度)
今年度は、政治史の観点から、権力のリーダーシップに焦点をあてつつ、広い歴史の文脈にそくして議論をしていく。時に政治社会学的なエピソードをまじえて、授業を進める。
とりあえず、昨年度現実に行った講義の目次を掲げておく。
オリエンテーション
<序>戦後史とは何か
<1>戦後史の方法−オーラル・ヒストリーの可能性
<2>戦後史の中の天皇
<3>戦後憲法体制の成立
<4>岸信介という存在
<5>高度成長期の政治社会
<6>田中角栄という存在−戦後民主主義の申し子
<7>1968年前後の日本社会
<8>戦後社会と公共
<9>そして小泉純一郎がやってきた
<結>富徳蘇峰の「終戦後日記」
今年度は、ゲストをよんだり、書評を書かせたりする予定。
目次は当然更新されることになろう。
授業計画
通常の講義形式で行う。毎回参考書を指定する。折に触れて、ビデオを見たり、ゲストをよんで、ディスカッションをすることもある。そういった工夫を通じて、講義を機動的、立体的なものにしていきたい。
また、先端研で開かれる全学自由研究ゼミナール「政治学を読み破る」(木・5)と連携させることを考えている。
授業の方法
夏学期半ばをメドに、いくつかの文献の中から書評(2000字程度)を書いてもらう予定。
参考図書
- 『歴代首相物語』御厨貴編、新書館、2003
- 『戦後日本の宰相たち』渡辺昭夫編、中公新書、2001年