Takashi Mikuriya Laboratory | RCAST,The University of Tokyo 御厨貴研究室 | 東京大学 先端科学技術研究センター

 

菅原琢ゼミ「選挙の科学」(2007年度)

 本ゼミでは、人間臭いドラマが繰り広げられる選挙を、より科学的なアプローチから理解することを通し、情報の整理、分析、表現の方法を学ぶことを目的とする。学期の前半では、選挙分析、選挙制度論などに関する文献を読み、議論し、現代日本の選挙についての理解を深める。後半では、選挙に関する情報、データを整理し、あるいは世論調査等を実際に分析することで、社会科学の基本を学ぶ。最終的には、夏に行われる参議院選挙を念頭に、何らかの作品を残していきたいと考えている。

授業計画

 選挙は、さまざまな要素によって成り立っている。いい年をした候補者たちが、街宣車の上で絶叫したり、壇上で土下座したりといった、一見すると奇妙な日本の選挙の風景は、選挙制度や有権者の政治意識や投票行動などを学ぶと、実は非常に合理的、効率的なものとして理解できるかもしれない。学期の前半では、現代日本の選挙を理解するうえで有益と思われる文献を読み、議論をしていく。その上で、学期の後半では、夏の参議院選挙も念頭に置きながら、選挙に関するデータ、資料を収集、整理していく。また、教育目的で公開されている世論調査データを分析し、現代日本の有権者の政治意識、行動の特徴を明らかにしていく。これらの過程で集められた情報は、ネットを通じ、社会にとって有用と思われる形式で公開しようと企画している。
 なお、先端研のセミナー室は駒場の秘境にあるので、16時30分から18時30分とする。延長もあるので、夜はあけておくこと。

授業の方法

 学期前半では、割り当てられた文献につき、一人または複数の担当者が要約的に報告し、これを元に議論を行う。報告では、必ずハンドアウトを用意する。報告担当者以外も必ず課題文献を読み、授業に参加する。議論は、まず少人数のグループ単位で行い、意見等を整理した上で、全体での議論に臨むという手続きで行う予定である。
 学期後半では、参加者個々人の興味関心に従ってテーマと手法について計画を立て、分析とゼミでの報告、ネット上での公開を行う。詳細はそのときそのときに参加者が決定していく。

関連ウェブサイト

東京大学先端科学技術研究センター 菅原研究室

 

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