Takashi Mikuriya Laboratory | RCAST,The University of Tokyo 御厨貴研究室 | 東京大学 先端科学技術研究センター

安全・安心な社会を実現する科学技術人材養成

プロジェクト概要

 東京大学先端科学技術研究センターでは、2003年度より文部科学省の支援の下、「安全安心を実現する科学技術人材養成」プロジェクトを進めています。

 巨大地震、BSEによる食の安全への意識の高まり、SARSの発生による感染症への恐れ、世界各地で発生するテロ・・・・・、私たちの「安全・安心」を脅かす事象が多発しています。これまで日本人が考えていた「安全・安心」な社会イメージはあらゆる分野で崩壊しつつあり、私たちは改めて「安全・安心」な社会をどう構築して行くか考え、行動しなくてはならなくなりました。

 そこで私たちは社会不安やリスクの実態に迫り、「安全とは何か」「安心とは何か」を検証するため、各界の専門家、実務家の方々の力を結集し、「安全・安心学」を構築する試みに取り組み始めました。そこでは単なる机上の学問に止まることなく、現実の社会に貢献できる手法や人材を生み出し、産・官・学、メディア、市民が有機的に関わる形での新たなネットワークを創り出すことを目的とします。

3つのゴール

 このプロジェクトでは3つのゴールを設定しています。
 第1に、産・官・学、メディア、NPO/NGOからそれぞれ「安全・安心」を実現する人材を育成します。
 第2に、プロジェクトを通じて育成した人材間のネットワークを作り、各分野の壁を越えて、国内外のリスクの発見⇒伝達⇒解決の為の政策立案という有機的な「動くトライアングル」の構築を目指します。
 第3に、文系、理系を問わない「安全・安心」に関する学問分野の融合領域を開拓し、「安全・安心学」として新たに構築し、体系化します。

オープンスクール(セミナー)

 これらの目標を達成する第一歩として、私たちは2003年度から「安全・安心と科学技術」プロジェクト・オープンスクールを開講してきました。産・官・学・メディアといった各セクターから、国防、治安、エネルギー、食品、インフラ、情報などさまざまな分野で安全・安心実現に取り組む受講生を迎え、講師を交えて、広く活発な議論が行われています。

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